政治のお悩み相談所:大学院の物事

政治とコミュニケーションについて研究している博士課程所属のものです。大学はカンザス大学。テクノロジーと政治、政治的分断、ソーシャルメディアによる日常生活と政治の重複などに関心があります。文系・社会科学系大学院生として発信中

メディア・リテラシー まずは自分を磨くことで淘汰を促す

たったひとつの「真実」なんてない: メディアは何を伝えているのか? (ちくまプリマー新書) -
たったひとつの「真実」なんてない: メディアは何を伝えているのか? (ちくまプリマー新書) - あなたは今日、テレビもしくはYouTube動画を何時間見ましたか。映像メディアは情報量が新聞、雑誌、本よりも明らかに多いです。見ていて楽しいです。ほぼ毎日、私はYouTube動画を見ます。面白いですよね。テレビではできない企画も続々出ているし、身近な人がやっている動画は親近感もあります。しかしですよ、その「楽しい」や、「面白い」を先行させるように情報を編集して伝えるメディアが少なくない、いやほとんどだとしたらどう思いますか。正直、テレビニュースだけは事実や真実、キューレーションアプリからの情報は真実であってほしいと願うばかりです。しかしながら、広告費から収益を上げているテレビ局は営利ですので事実の伝え方が偏ります。というより絞ります。視聴率が上がればそのぶん多く収入が増えます。視聴率が下がれば収益はさがるでしょう。そうすると、テレビ局はいかに視聴者に見てもらえるかが収益増加には大切です。これは当たり前のことですよね。そうすると視聴率が大切になります。視聴率を上げるには限られた時間や文字数で、できる限りインパクトのある映像や印象を与える方が視聴率は取れそうです。事実を公平中立に報道するだけでは面白みはありません。視聴率を上げるためにある事実をより印象に残るように編集し、面白い観点から報道します。テレビ局からすると当たり前のことだと思います。 しかしながら、そのようなメディアばかりに頼っていると私たちの生活はどうなるでしょうか。ちょっと考えて見ましょう。北朝鮮はあなたにとってどのような国ですか?ロシアどのような国ですか?これらの国は、私たちにどのように影響をしいますか。テレビだけの情報を見ている限りアメリカ寄りの視点から報道されるのは致し方ないでしょう。そうなると、よっぽどの機会がない限り悪者や意地悪な国で終わってしまいます。思考停止状態です。私自身、正直、北朝鮮とロシアについては何も知りません。やばいです。マジでやばいです。同じ時代を生きている一人の人間としてやはり知りたいです。ここで、「池上さーん、解説お願いしますー。ができたらいんですけどね。」そうはいきません。約46億年前に地球が誕生し、ホモ・サピエンスが6−7万年前にアフリカから出発したと言われています『大学生物学の教科書 進化生物学』。たったの7万年ほど前に我々はアフリカから出発して世界中に広がっていったと言われているのです。それってすごくないですか。たった7万年前ですよ。 しかもSNSとかって数年前ですよ。1990年代の情報革命から30年弱しかたっていない。遺伝子的には世界中の人はほとんど変わりません。人類史の中で、国家というものを作り上げその国の中で政治や経済の枠組みを作ってきた。国家というものがあると自分たちの領土を広げるために戦争をして広げようとしました。それが終わるとグローバル社会へと入り、2016年にはグローバリズムが終わりに近づいていると世界中で報道。現在では、グローバリズム終焉の匂いはしません。やはり、人類はお互いに助け合って生きていくことが理想的なのかもしれません。私はそうであってほしいです。おっと、いけない、話が飛んでしまいました。 結論としては、メディアの特徴に注意して情報を受け取る。ただ受け取るのではなく多面的に受け取る。これが大切。なぜなら、私たちは、テレビから「これくらいの知識や情報を与えておけばいい」「編集をして面白くすればいいでしょと」と、いわば、小馬鹿にされています。もちろん、視聴者の人にしっかりした情報を伝えようとしている番組はあります。現状のテレビ内容に不満がある人はいると思います。しかし、テレビで話されている内容にもついていけないこと、また自分の意見や見解が全くないことが多くあるのが現状です。悔しいです。馬鹿にされたくないです。私たち一人ひとりがメディアからの情報を厳しい目で見ていくことで質の良いメディアが生き残り、悪いものは淘汰されるようになるよう自分を磨いて生きます。頑張ります。あなたも宜しくお願いします。 「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方 -
「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方 -