中立=何も考えていない。政治的中立は思考停止(日本とアメリカ)
中立=何も考えていない。多様な意見を取り入れ、理性的選択を心がけている私にとってつらいです。政治的イデオロギーや感情が極端化していく、いわゆる政治的分極化が日本でもアメリカでもみられます。
今日ある右翼系ユーチューブ番組をみていたらこんなやりとりがありました。
その動画では、高校生と若い男性(おそらく20代)が高校の先生がイデオロギーを教えることについて話している流れで、真ん中(中立)について言及しています。教育基本法を守ると学校の先生が中立でなければならないことに疑問を感じているようです。
男性1:「真ん中っていうのが一番ダメなんじゃないかな。やっぱり、右寄りの新聞、左寄りの新聞があってそれを取捨選択する環境が望ましい。」
男性2:「真ん中ってありえなくないですか?どんな政策であっても真ん中って思考停止ってことじゃないですか。例えば、9条改憲には賛成だけど、総理が靖国参拝することには反対のように総合的に中道とか中道左派っていうのはありえるかもしれないけど、完全に中立ってありえないし、例えば9条に関していうならば、要するになんも考えてないってことじゃないってなる。」
中立って思考停止なんですか?選挙においては候補者を一人に絞らなきゃいけないことはわかっていますが、その前の過程で出来るだけ自分を真ん中に置いて左右の意見を取り入れる。そして、多くのイシューからできるだけ自分と考えが会う候補に投票する。結果的に見れば中立ではないかもしれませんが、決定までの過程は真ん中から始まります。私は、これが重要だと思うんです。例えば、はじめから右からスタートすると他の意見が対立する意見として認識されそれを論破しようとして極端に右に行きかねない。そうなれば政治の会話はイデオロギーの攻防戦になります。
以上の考え方は、普通じゃないかもしれないことはわかっています。アメリカ人の同僚は無党派層は何もしないしできないと断言していますし、二党制が強いアメリカ政治ではどちらかに登録していることがコーカスなどの参加条件だったりもします。民主党か共和党どちらか選ぶことが社会から求められているのです。
私にできることは皆さんを中立にさせることではありません。ただ、中立を目指している人や、優柔不断な人が悩まないようサポートするだけです。大丈夫です!中立、中道、真ん中の人!あなたが社会には必要です!