スペシャリストとジェネラリスト
この日記はこれから大学院へ行きたい方、もしくは修士1年目向けです。あとは読書する人向けです。おそらく読書している人はいろんなことに興味を持っていることでしょう。では早速。
読書をしている方、大学院で研究をしている同志。あなたは専門家になりたいですか、それとも満遍なく知識を身につけたいですか?それともどっちともやろうとしていますか?
結論:正解はないと思います。自分がワクワクする方に進めば良いと思います。しかしながら、大学院では、スペシャリストが求められます。もう少し強く言うと、スペシャリストにならないとPhDはもらえません。(当たり前なことを言っています。ご容赦ください)
こんな経験がありました。
修士1年目を終えて、アドバイザーに言われたのは「達也は、すぐに興味がコロコロ変わることを懸念している。」
それもそのはずです。1学期目は、政治社会化(political socilization)に興味があると言っていました。政治社会化の文献を探しているうちに、かなり研究されてる感があって、新しいことを見つけられそうにありそうにないなと思い、他のテーマにすることにしました。そのテーマは集団間コミュニケーション(Intergroup communication)でした。政治を考え他ときに、私たちは何かしらの社会アイデンティティーに属しています。(性別、職業、エスニシティーなど)その社会的アイデンティティの違いをどうすれば克服していけるのかを考えていまして。もちろん、コミュニケーション学部ですので、何かしらコミュニケーションに関する変数を論文にいれなければならないので、その変数を探すのに苦労しました。結果、良い研究ができなさそうだったのですぐに違うテーマを探しました。
2学期に見つけたのは日常の政治会話(informal political conversation)についての研究です。このテーマに行き着く前からなぜ政治について日常的に会話しないのかと疑問がありましたので、政治会話についての文献を多く集めました。このテーマは現在も興味がありますが、政治会話だけを扱うの量的研究では難しく思いました。なぜなら政治会話は他の変数(例、政治知識、社会ネットワーク、政治参加など)との関連で研究されていますので政治会話単体では何を研究したいのか自分でわかりませんでした。その上、他の研究で多く研究されていますので自分の力で新しい知見を提供するのは難しいと判断しました。
現在は、デジタルメディアと政治の調査をするために過去の文献を集めています。これに関しては後に書きたいと思います。
もう一つ自分の本棚をみると今に興味が変化しているかわかります。分野はざっとこんな感じ。大学時代の英語学習から始まり、交換留学後に関心を持った人種や異文化。そしてさらに言語の起源へ飛び移り、人間とは何か?を生物学に答えを求めたこともありました。
英語学習
英語コミュニケーション
コミュニケーション学
異文化コミュニケーション
教育(教育原論・ルソー「エミール」)
文化とは何か
人種(レイシズム)
在日問題
日本史(歴史)
ヘイト・スピーチ
言語の起源
人類史
進化生物学
政治コミュニケーション
メディア
世界史
アドバイザーは常に一つのことを深く考えるようにとアドバイスをくれます。そして、修士論文を完成させること。それは、大学院を生き残るのに必要なことなのだと思います。現時点ではわかりません。あとでわかると思いますが。
大学院へこれから行こうと思っている方や修士1年目の人は自分の研究をブレずに頑張りましょう。