政治のお悩み相談所:大学院の物事

政治とコミュニケーションについて研究している博士課程所属のものです。大学はカンザス大学。テクノロジーと政治、政治的分断、ソーシャルメディアによる日常生活と政治の重複などに関心があります。文系・社会科学系大学院生として発信中

話が合わない。気が合わない。

こんにちは、春がもう少しでやってきます。卒業式や入学式、入社式。これからますます忙しくなることと思います。

これから新しい出会いがあり、コミュニケーションをとっていくことと思いますが、初対面時に話があったり、感じが良いと感じる人は、どんな人でしょうか。 もしくは、会話の中で印象が悪いと感じるのはどのような人でしょうか。

第一に、印象が良い人には類似点があります。皆さんも経験があると思いますが、同じ性格や、趣味を持っている人には好意を抱きます。これは1971年にバーンによって提唱された、類似性魅力理論に基づくものです。この理論は、初対面時に相手に対し自分の行動特徴や共通点を相手の行動から発見し理解しようとする人間の心理を理論化したものです。このように、私たちは、初対面でのコミュニケーションは趣味や嗜好、価値観が分からない相手から共通部分を探すことで、次からのコミュニケーションをより快適なものにしようします。

第二に、コミュニケーション中に気をつけなければならないのは、バラ言語というものです。

パラ言語というのは、声の高低や強弱、会話速度、リスムやテンポなどを言い、アメリカの学者、マレービアンによると人の好意は90%以上はパラ言語と顔の表情によって決定されるという研究結果が出ています。それゆえ、自分と会話速度が合わない人や声があまりに自分より高かったり、低かったりすると、話が合わない、気が合わないという判断を下しやすくなります。実際、私たちは、話の内容よりも、相手がどのように話すのか、顔の表情はどうなのかという点に好意意識を置きますので、ぜひ皆さん、自分の話し方に注目し、より良いコミュニケーションを築き上げていってください。

それでは。